そうだ、今日は「ぼたもち」を食べよう
今日3月21日は、お彼岸の中日で、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という目的が掲げられている国民の祝日「春分の日」でもあります。ちなみに、国民の祝日に定められる以前には、春分の日は「春季皇霊祭」といって、宮中の先祖の霊を祀る日であり、祭日とされていました。
春分とは季節の指標として使われる二十四節気の一つで、春の中間に当たります。古代中国が起源で、日本では平安時代から使われているという。農業が中心の古代の生活において、農作物の作付け、収穫を行う際の時期を見極めるのはとても重要なことでしだ。1年間の農作業のスケジュールにより正確を期すために、細かく季節を分ける必要がありました。そうした事情から生まれたのが二十四節気です。この春分を目安に、農作業を本格的に始めることが多いようです。私たちは、こうした四季の指標を通して四季を楽しむと同時に、暮らしにも生かしてきました。それは現代まで続く、暮らしの知恵といっても過言ではありません。
私たちの日常においても、寒さに耐えていた草木が徐々に芽吹くのを見ると、春の到来を思いワクワクせずにはいられません。家庭菜園での土作りや播種、山菜を採っては爽やかな苦みを楽しむ等々。こうした当たり前になっているこの時期の振る舞いを思い浮かべてみると、春分の日が自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされているのは納得できる気がします。日本における春分の日は、二十四節気の春分と仏教の教えに関わる彼岸が結び付いて、他国とは一味も二味も異なる特別な日となっているわけです。
四季がハッキリしている日本には、重要な節気として、「立春」「立夏」「立秋」及び「立冬」があり、季節の始まりを示すこれらをまとめて「四立」と呼んでいます。重要な中気は、北半球では1年で昼の時間が最も長い日を夏至、夜の時間が最も長い日を冬至、昼と夜の長さが同じ日を春分、秋分としました。夏至、冬至、春分、秋分をあわせて「二至二分」と呼んでいます。
また、「二至二分」と「四立」をあわせて「八節」という。冬至と春分の中間に当たる日を立春とし、この日が暦の上では春の始まりになります。また、二十四節気以外にも、季節の目安となる雑節があり、「節分」「彼岸」「土用」などはそれにあたります。
出典:https://domani.shogakukan.co.jp/451836(2022-03-22)
お彼岸に食べる縁起の良い食べものに「ぼたもち」と「おはぎ」があります。漢字にすると違いがわかりやすいです。どちらも、もち米と餡子を使用するのですが、春はこしあんで牡丹餅、秋は粒あんで御萩というのが一般的です。餡子の種類が違うのは、収穫時期が違うからです。収穫したばかりの秋の小豆は、皮ごと食べられるので粒あんなのだそうです。春に食べるぼたもちでは、小豆の皮が固くなっているので皮を取り除いたこしあんを使うのだそうです。
なぜ、ぼたもちを食べるのかは、その理由の一つに、ぼたもちを包むあんこの原料「小豆」にあります。古くから、赤い小豆には「魔除け」の効果があるといわれています。小豆は邪気を払い、魔除けの効果があることから食され、ご先祖様への供物として普及したようです。
また、「五穀豊穣」を象徴する餅は、折々の行事で食べられていましたが、甘いものが貴重だった時代、ぼたもちは高価な食べ物でした。そのため、お祝いの席や客人を招いたときにも出され、ご先祖様にも供えるようになりました。こうして、先祖供養をする春のお彼岸に、ぼたもちを食べる習慣が根付いていきました。
私は、自分でつくることは全くできないので、頂き物ばかりです。もう既に「バッケ味噌」は、朝食のテーブルに挙げられ、玄米ご飯で爽やかな苦みを楽しんでいます。近々、野菜のフルコースや新鮮な野菜でつくった大好きなピクルスも美味しく頂けそうです。自然の恵みを楽しめる、なんて豊かで生活なんだろうって感謝しながら、四季のある日本の豊かな食を楽しんでいます。今日は、スーパーに並ぶ「ぼたもち」を買って、春の訪れを感じたいと思います。
「ぼたもち」と「おはぎ」は同じものかと思っていました。60年以上もです。
そうなんですね~。
やはり、一生勉強です😅☝️
私は郡山の薄皮まんじゅうはこしあんが好きですが、このもち米をつぶして食べるのはつぶあんが好きです。つまり「おはぎ」と言うことですね?もちろん、「ぼたもち」も好きです(笑)
はて、秋保のさいちのどっち??
ハチドリさん
柏屋の薄皮まんじゅうは美味しいですよね〜!
そして、さいちのは粒あんだったような気がするのでおはぎかと思います。
どっちも大好きです!
鈴虫さん、私もコメント送信してからよく考えてみたら、「さいちのおはぎお土産に買った」と言うから、つぶあんのおはぎだ~と思いました。
柏屋の薄皮まんじゅう、食べたことあるのですね?美味しいですよね😋