大橋謙策先生の「四国歩きお遍路喜寿紀行」

つい先日、宮城県社協の北川さんが、大橋先生に託された物を渡したいと我が家を訪れて頂き、日本の社会福祉学を代表する重鎮である大橋謙策先生の「四国歩きお遍路喜寿紀行」を頂きました。喜寿(77歳)で三回目の四国八十八ヶ寺歩きお遍路を結願されたというのです。驚くのは、歩き遍路しながら、四国の市町村社会福祉協議会に顔お出し、地域福祉を推進しているみなさんと意見交換しながら励ましています。歩きお遍路でいっぱいいっぱいな筈なのに社協まわりもしています。凄いの一言です。

頂いた紀行文には、その時々の感想だけではなく、走破距離・歩数・消費カロリー等、学者らしく様々なデータも記載されており、歩きお遍路の参考書としても大いに役立ちそうです。

大橋謙策先生は、日本の社会福祉学を代表する重鎮です。私自身は直接ご指導頂いたことはありませんが、社会福祉学・地域福祉・コミュニティソーシャルワークに関する著書で、現在進行形で多くを学ばせて頂いてます。簡単な略歴としては、日本社会事業大学名誉教授。専攻は地域福祉・コミュニティソーシャルワーク。1973年東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。日本社会事業大学助教授、教授、2004年学長、2011年退任、特任教授、名誉教授(おおはし・けんさく、1943年10月生まれ)。日本社会事業大学退任後、東北福祉大学でも教鞭を執っておりました。

私は、地域のみなさんに何らかのお話しをするようなとき、現在でも先生の著書を開き自説に問題は無いか、自説に発展性はあるか等々確認するときに紐解いています。私が意識しているCSW(コミュニティソーシャルワーク)は、community based social workを下にして社会学の知見を加味し課題に迫ろうと考えています。自説を唱えるのは100年早いので、ひたすら諸先生方の蓄積してきた知見を参考にしながら、先ほどの考え方で社会を見ようと考えているところです。

さてさて、なんで先生の紀行文を取り上げたかというと、実は私も四国八十八ヶ寺歩きお遍路に挑戦したいと密かに思っていたからです。今年の四月に乗り合いタクシーを使ってお遍路をやったのですが、終わって一時満足していました。でも、四国お遍路のBlogなどを読んでいる内に、お遍路の最終形は「歩きお遍路」かも知れないと思い始めたのです。そんな訳で、朝のウオーキングも健康づくりでは無く、何のために健康づくりをするのかという考え方をして、ウオーキングに目的を設けました。四国八十八ヶ寺歩き遍路を実現するためのトレーニングとして毎朝歩くとしたのです。そなわち、ウオーキングは手段で目的は歩き遍路!

こう考えると、毎朝のウオーキングにも励みが出ます。今、歩いた距離はエクセルで整理し、その距離を、四国八十八ヶ寺歩きお遍路の距離に換算しています。そうすると、今週は、〇番札所〇〇寺から□番札所□□寺まで歩いた!と言う見方が出来るようになり、朝に歩いた距離は、あたかも歩き遍路でお寺を廻っているかのように感じられます。こんなことで遊びながら、時々、いや毎日かな、苦痛になる朝のウオーキングを少しでも楽しめるようにしています。それでも、現在歩いている距離は、3㎞~5㎞/毎朝、程度なので、歩きお遍路の本番にはほど遠い状況です。でも、今の私が出来る精一杯がこれなので、今はこの状況を続けることに主眼を置いて早朝ウオーキングを行っています。

本番の歩きお遍路では、一日30㎞、8時間から10時間ほど歩き、これを50日+α(並脚のケース)続けます。なかなか大変です。12番札所「焼石寺」(難所のお寺)を越えられるのは50%。2組に1組はここで挫折しています。また、それを越えたとしても88番札所に辿り着き結願出来るのは30%とのことです。実に100組中30組しか結願していないのです。これは厳しい!この為、四国の各県ごとに廻る1国打ちや任意の日数に分けて廻る区切り打ちなどの方法で結願を目指すのが多いようです。

私は、一気に四国八十八ヶ寺を廻る通し打ちを目指しています。実現は限りなく難しいのですが、目標は通し打ちでの歩き遍路です。実現可能性は極めて低いのですが、今の私には目標を持って日々を過ごすことがとても大事だと思っているので、この様な高い目標を定めています。

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

大橋謙策先生の「四国歩きお遍路喜寿紀行」” に対して1件のコメントがあります。

  1. H.Y より:

    おはようございます。
    大橋謙策先生は日本社会事業大学の学長をなされ、2011年に退任だったのですね。東日本大震災前に日本社会事業大学、当時、日社事(にっしゃじ)と言ってましたが、私は通信教育を受けておりました。レポートを書いてもなかなかAはもらえず、もっと具体的にいろいろ考えてみるようにとアドバイスや示唆をいただける素晴らしい先生がたのいらっしゃる大学でした。卒業証書は通信教育科長 髙橋流里子先生のお名前でしたので、当時の学長が大橋先生だったとは本間先生のここで初めて知った次第です。教えていただき、ありがとうございます。
    大橋先生、素晴らしいお遍路をなさったのだなと驚くばかりですが、それにさらに拍車をかけたのが後半のくだり、「お遍路では、一日30㎞、8時間から10時間ほど歩き、これを50日+α(並脚のケース)続けます」と言うところです。ヒエ~と思いましたが、達成したときの気持ちの有り様はどんなでしょうね。それを目標に毎朝のウォーキングを頑張っている。とてもいいなあと思います。そのためにも健康で元気でいらしてください!
    そうだ、書き忘れるところでした。
    日本の社会福祉学を代表する重鎮である大橋謙策先生から「四国歩きお遍路喜寿紀行」を本間先生にと渡されたのですよね。それもまたすごいな~と思いました!私ならピョンピョン飛びはねてしまいそうです。

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