SDGs 目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
エネルギーは経済活動や社会活動において基礎的なインフラ設備であり、人々が生きていく上では不可欠なサービスです。教育や医療へのアクセスの確保はもちろんのこと、生活水準の向上など、より良い暮らしを実現するために、最低限のエネルギーへのアクセスの確保は必要です。
しかしエネルギー資源価格の高騰化や、新興国のエネルギー需要の急増などで受給は逼迫し、供給の滞りに対して懸念が増大しています。
これに対して「全ての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」を目指し、5項目のターゲットが策定されています(出典:国際開発センター「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」,2018)。
7.1 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
7.2 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
7.a 2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率、および先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究および技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
7.b 2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国および小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。
電気やガスなどといったエネルギーは、生活する上で欠かせないものです。しかし、世界では現在でもおよそ8億4,000万人の人々が電気を使えていません。そして、電気やガスが使えない人々は、代わりに薪や炭を燃やして生活しています。動物の排泄物を使用している場合もあります。
薪や炭などを燃やすと煙で空気が汚れ、体に悪影響を及ぼす可能性があり、「SDGs 7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」ではその危険性も解消したいと考えられているのです。
現在でもおよそ30億人の人々が、信頼できるクリーンなエネルギーを利用できていません。出典:SDGs報告2019|国連広報センター
「SDGs 7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」のターゲットの中でも、「安価かつ信頼できる現代的エネルギー」「再生可能エネルギー」がポイントになります。このポイントとなるエネルギーこそが、クリーンなエネルギーといわれるものです。
クリーンなエネルギーが世界中のすべての人々の元にいきわたるためには、再生可能エネルギーの割合・効率を上げることが重要だと考えられています。同時に、インフラ設備の拡大と技術を進展させることも必要不可欠だとされています。
「SDGs 7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」は、わたしたちの生活にかかわる問題を解決するために重要です。目標達成のために、国や企業はもちろん、わたしたちもできることからはじめていきましょう。
再生可能エネルギーに対して調べたり、家族で節電を心がけたりなど、エネルギーに意識を傾ければ、できることはどんどん増えていくはずです!