高齢社会化が加速する宮城県高齢者人口
宮城県の高齢者人口(R3.3月末)に関する統計が発表されました。高齢化率が40%を超えたのは市町村(七ヶ宿町・丸森町・山元町・栗原市)です。県全体の高齢化率は28.4%で、前年同期比で0.5%増加しています。高齢者一人暮らしは13万9393人で高齢者全体の21.6%を占めています。高齢者二人暮らし世帯は11万2087世帯(前年同期比3.6%増)です。私もこの数字に入っています。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、宮城県全体の高齢化率は、2025年に31.2%、2025年(団塊の世代が全員後期高齢者になる年)には37.9%まで上昇します。
加えて、これに人口減少が重なります。2020年の国勢調査結果によると、前回2015年から2020年までの5年間で宮城県は3万412人(大和町28,297人:2021.07)減っています。日本の総人口は1億86万8000人。5年間で約86万8000人減少しています。正に、現在の日本は静かな有事下にあります。
高齢者数が増え生産年齢人口および若年人口が減るという人口構造を強めながら総人口が減っていく。これが、私たちの社会の現実です。この様な社会構造の中で、如何にして活気と潤いのある安心安全な社会をつくりあげるのか。私たち一人ひとりが社会を構成する一員であることを自覚し、個人と社会との関わり方を考えていく必要地域共生社会地域共生社会の構築、「お互い様」という考え方の浸透等々、個人としての幸せだけではなく、社会全体の幸せのために、私たちはどの様に振る舞う必要があるのか、今回発表された統計を読み解きながら考えてみたいものです。