珈琲の香りがただようマルシェCafé

富谷市成田五丁目会館がCaféに変身しました。入り口には『マルシェCafé』の看板が立て掛けられ、様々な情報を伝える掲示物はベージュのカーテンに隠れ、白壁は打ちっ放しコンクリートの壁紙で珈琲が似合う雰囲気を醸し出しています。板張りの壁書の前には、クスッと笑いを誘う『妄想国語辞典』や穏やかな人生“ときをためる暮らし”に誘う津幡夫妻の著書等々が並びます。機能一辺倒の会議用テーブルにはテーブルクロスが掛けられ素敵がグラスに花が盛られています。パイプ椅子の背もたれにも和紙のカバーが付けられ会議用テーブル・パイプ椅子の面影は何処にもありません。室内にはジャズが流れ、珈琲の香りが漂います。大人が本気で楽しみ遊んでいる空間、マルシェCaféの様子です。

今日(11月20日(土))は10月に続いて2回目の『マルシェCafé』です。会場は成田五丁目会館。12時過ぎから三々五々地域の人が集まってきます。人(時々ワンちゃん)が来るたび、マルシェスタッフが、お揃いのベレー帽にエプロン?に身を包んで満面の笑みで出迎えています。参加者はこの歓迎されているという雰囲気が心地よいといっています。今回は、コロナ禍ということでTake out中心でしたが、中でゆっくり珈琲を飲まれる方が多いように感じました。お土産には、160度で90分じっくりと時間をかけて焼いた芋(シルクスイート)を手作りの袋に入れてお渡ししていました(この袋の図柄は、実は鳥獣戯画を模した一品です、なかなか良いですヨ)。これは、代表のご自宅のオーブンで朝早くから焼いてきたそうです。今回は、幅広い年齢層の53人と2匹のワンちゃんの参加していました。

ご高齢の方3人のお友達グループが来ていました。「家にいても一人でテレビを相手にしているだけだから」と珈琲を飲みながらそれはそれは長いこと楽しそうにおしゃべりしていました。まるで、苦学生が珈琲1杯で何時間も喫茶店で過ごしている様子そのものでした。1杯のお茶で何時間もお話しできる女性の特技を遺憾なく発揮してくれていました。

コロナ禍でなかなか会えなかった親子が来ていました。久しぶりで娘の家に孫を見に来ていたお祖母ちゃん、成田に住む母と二人の子ども(5ヶ月と幼児)の四人です。娘さんがお母さんを誘ってきたようです。三世代が近隣の方々に囲まれ楽しそうに会話を弾ませている様子は、「地域の縁側」そのものでした。

また、自分自身でも地域で子どもたちの居場所づくり等に関心があり、「色々と妄想中」と語る若い方が参加していました。実際に活動している現場を観て、自分の考えの整理に生かそうと来たようです。お話を聞くとそれはそれはしっかりしており、やりたいと考えていることの全てに共感が持てるような内容でした。成田マルシェの活動を参考にしながらもオリジナルな活動を展開し、様々な選択肢のある富谷市になることを願っています。

Naritaマルシェは、10年の時を経ながら日々進化し、地域住民に寄り添う活動を意欲的に展開しています。意欲的ではあっても無理はせず、行政や自治会、地域住民のニーズ等々の動向を踏まえながら可能な範囲で楽しみながら全力尽くしています。肩肘を張らず、楽しさを忘れず笑いを絶やさない。楽しい雰囲気をとても大切にし、小さなことにもこだわり、大人のおままごと風の演出が「可愛い!」を醸し出しています。

あらゆることが手づくり。美味しい珈琲は、富谷市内の有名喫茶店「チーズケーキ CAFE MAGY」オリジナルの豆『zero』で淹れています。珈琲を淹れるバリスタ(barista)は、MAGYを会場に行った「お父さんの珈琲塾」の卒塾生です。今回は、普段は現役企業戦士及び習字の先生の二人が担いました。今回はコロナ禍で飲食を控えざるを得ませんでしたが、飲食が出来るようになったときに備えて、高い物を安く買いたたき(いや、上手く探して)可愛い食器を買いそろえているようです。これが使われると喫茶店の雰囲気は益々高まること請け合いです。

本気で様々な知恵を入れ込んで楽しんでいる大人は格好いいですね。この様にして出来た手作り感満載の暖かみのある「地域の居場所」は、どこかほっこりしていて居心地が良いです。そんな居場所づくりを地域の大人が楽しみながらやっているのがNaritaマルシェです。

このような空間のある社会は、平時は「ほっこり」、有事は「安心・安全」の場として、ジョン.ボウルビー(John Bowlby、1907年2月~1990年9月、英)のいう「心の安全基地」として機能する場になるものと思います。「居場所」とは「心の安全基地」なのだと考えています。Naritaマルシェの活動をこれからも楽しみにしています。次回は12月18日(土)に行われるそうです。当時の様子は、写真で想像して下さい。

こちらのBlogが本流です、ご覧下さい。Naritaマルシェ (tumblr.com)

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

珈琲の香りがただようマルシェCafé” に対して14件のコメントがあります。

  1. 鈴虫 より:

    いつもコメント盛り上がるのは成田マルシェへのいいね👍ですよね!

    それだけ注目度が高いということですね。
    成田のミツバチみたいに、美味しそう(楽しそう)なところには人が集まりますものね♪

    よそのこといいねって見てるだけじゃなく、私も地域のみなさんと居心地の良い居場所づくりに乗り出します。
    成田マルシェをお手本に是非とも叶えてみたいです!

    先生、いつも魅力あるみなさんのご紹介をありがとうございます!

  2. welfare0622 より:

    Naritaマルシェの皆様
    地域の縁側となる事業を見せて頂き、毎回そのクオリティーの高さや思い入れの深さに関心しています。お二人のバリスタ、最高ですね!男性が入ることで、チョット粋な雰囲気を醸し出しているように感じます。女性だけだと「可愛い」の連続になるのですが、男性がビシッと決めて珈琲を淹れている姿は絵になります。ハチドリさんや鈴虫さんが感心するのがよく分かります。

    それにしても、あの凝りよう尋常じゃない、相当面白がっていますよね。計画しているときのキラキラした目が浮かんできます。そんな、子どものようピユアで豊かな感性が、あの雰囲気を醸し出しているのでしょうね。

    これからも、思いっきり面白がって、大人の本気を楽しんで下さい。子どもたちも、ご高齢の方々も、ワンちゃんも、楽しい縁側で時を過ごしてくれるでしょう。いつか、これが成田地区の生活文化となって「当たり前の風景」になることを願っています。

    1. 本間先生、素敵なコメントありがとうございます。
      町内会館は、広さも立地も申し分なく、目の前の公園では春は桜が一斉に咲き、親子が遊んでいる姿がほっこりさせてくれます。
      でも、会議に事足りるテーブルや椅子しかなく、壁はお知らせのチラシだらけ。それを「カフェ」にするには、いろいろな工夫が必要でした。どうしたらいいか、頭を寄せ合って考えれば考えるほどだんだんわくわくしてくる楽しい過程でした。
      機会がありましたら、ぜひ会館を変身させる準備のところからいらしてみてください。回数重ね、だんだん手際も良くなって「あっという間に出来上がり!」になると思います。(多分・・・)
      ただし先生は背が高くていらっしゃるので「先生、ちょっとあそこにあるものとって下さい」」「ここ押さえていてください」「これを貼ってください」など、あちこちから声がかかるかもしれません。(いえ、かかるはず)それを覚悟でいらしてください。
      次回の『マルシェカフェ』は12月18日(土)13時~成田5丁目会館。この記事をご覧になって、興味を持たれた方はぜひいらしてください!お待ちしています。

  3. 岩橋 より:

    本間先生のお言葉は、私を奮い立たせてくれます。
    マルシェで私がやっている事に、ここまで社会的な意味を見つけて下さる先生の文章を
    拝見して、これからもっと頑張らなければ(肩ひじ張らないで)と、
    エネルギーと勇気を貰いました。
    ”もっともっと香り高く、おいしいコーヒーを淹れてみんなに喜んでもらえるように・・・。

    1. ハチドリ より:

      岩橋さま
      初めまして🤗
      いつか私の一番お気に入りのカップ&ソーサーを持ってお邪魔したいと思います。
      そして私は、とても人見知りなので窓際の席で一人佇まいながら美味しいコーヒーをいただきたいと思います😆☝️
      その日が来ることを一日千秋の想いで待っています。

  4. 本間先生、いつも心にかけていただき本当にありがとうございます。
    今回の「マルシェかふぇ」も、こんなに細やかに見てくださっていたのだと記事を読ませていただき感激しました。
    何よりも撮影くださった写真がすべてを物語っています。私たちの想いがあふれている瞬間、私たちが心をこめた部分、そして私たちの願い・・・それらすべてを切り取ってくださっています。私たちの活動をこれほど的確に愛情をこめて切り取れる撮影者はいないといつも思っています。それほど深く活動を理解してくださっているということだと思います。
    スタッフは先生に参加いただけない時は「何か大切なものを欠いている」という気持ちになります。参加いただけたときは「ホッと」します。(きっと、先生が関わっていらっしゃるところでは、みなさん同じように思っていることでしょう)
    これからもどうぞ、温かく見守っていただけたらと思います。
    素敵な記事をありがとうございました。

    1. ハチドリ より:

      Naritaまるしぇのホームページに寄らせてもらいました。
      カフェの様子、手に取るように感じることができましたよ。
      遠くに住むご両親が遊びにいらしたタイミングにお子さんと一緒に参加した方が「少し先になるかもしれないけど、私も何かの形で恩返しができたらいいと思っています」とメールをくれたとありました。そんな風に感じてもらえるってNaritaまるしぇがその方の心の拠り所にもなっているんだろうなと思いました。そして、核家族の人たちが地域との交流を深める、楽しめる場になっているというのは本当に大切なことです。その方のご両親もどんなにか安心していることかと思いました。私がその方の母親になった気分で書いています。(笑)

      1. ハチドリ様

        私たちのウェブサイトにもお立ち寄りいただきまして、ありがとうございました。
        ハチドリさんが心にとめてくださった「少し先になるかもしれないけれど、何かの形で恩返し出来たら」というメールはとても嬉しい言葉でした。
        よく本間先生が「恩送り」という言葉をおっしゃいますが、まさに「恩送り」ですね。でも、私はただただ「ホッとした」「楽しい」「やすらげる」と思ってもらえたら、それだけで十分幸せで嬉しいことだと思っています。誰かの喜びを共に喜び、悲しみを共に悲しめるようでありたいです。ただそうやって寄り添いながら、でも基本は楽しくわくわくと過ごせたら、もうここは天国ですね。そんな夢に一歩ずつスタッフたちと近づいていけたらと願っています。
        こうして心寄せてくれるハチドリさんのような存在も、私たちの大きなエネルギーです。「想い」はすごいパワーをもっていますから。
        どうぞ、いつかお立ち寄りくださいね。大歓迎いたします!

        1. ハチドリ より:

          ありがとうございます。いつかきっと🤗💞

  5. 早坂 より:

    カフェ☕😌✨マスターをしております❗😄大変多くの人が来てくださいまして、凄く嬉しく思いました❗そしてコーヒー☕が人気で皆さん美味しいと言ってくれて良かったですね❗皆さんリラックスしてコーヒーを飲んでおり充実した空間でした❗これからも益々美味しいコーヒーが入れられるように頑張りたいと思いました❗😀先生もまた美味しいコーヒーを飲みに来てください❗😄マスター早坂でした❗😁

    1. 鈴虫 より:

      カラフルな文面からも楽しんでおられるのがよーく伝わって来ます!

      ステキな居場所づくりに拍手を送らせてください👏

  6. いくこ より:

    暖かなレポートありがとうございます。
    スタッフは楽しみながらも雑用に追われて過ごします、こうしてふり返り良く考えるきっかけを頂くと、改めてやってきたことの意義に気づくように思います。
    先生のさりげないそして暖かな伴奏にとても感謝しています。
    ダメだ朝からもうウルウルです(;^_^A

    1. ハチドリ より:

      いくこさん、こりゃあダメですね。
      朝からウルウル、とてもわかるような気がします。
      コーヒーのいい香りと、お花もとってもかわいく活けられて、お芋もとっても美味しそう(‘;’)
      地域のみなさんへの愛情を感じます。

      1. いくこ より:

        ハチドリさんへ

        代表が書いているように、心寄せて頂いていることとっても嬉しく感謝しています。

        ありがとう。

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