永平寺への未知・みち9日目(6月02日)
菩提寺(仙台市)から永平寺までの700キロ9日目(6月02日)の様子です。
昨日の最長距離37.1キロ10時間の翌日と言うことで、10キロ程度を歩きます。
天気は晴れ、ショートコース。久しぶりに、風景に目をやりながら歩けました。宮城県で言えば、大崎耕土のような中を農免道路のような一直線の道を歩きました。普通に歩けば昼前には着いてしまうので、特段何でもない風景に感心したりしながら歩を進めました。
せっかく時間があるのならお寺を参拝してお経を読もうかと、通りすがりの方に聞いたら、方向的には大部それるのですが、なにせ時間があることから、行ってみました。
三軒お寺が並んでいましたが、その中で一軒だけあった曹洞宗のお寺に入りました。観音堂の前に立っていると、80歳代の女性も参拝に来ていました。「どちらから?」「修行ですか?」等などから山門に腰掛けながらしばしお話しをしました。
毎日、参拝していること、夫がアルツハイマー型認知症であること、デイサービスを使いながら在宅介護をしていること等などを話して下さいました。
長い介護生活では、言わなくても良いことを言ってしまったり、優しく出来ないこともある等など自分を責めている言葉もありました。
そのようなお話しを聞きながら、誰しも常に優しくは無れないし、それが普通だと言うこと。また、アルツハイマー型認知症の方とのかかわり方やこれからのどのような経過を経ていくのか等などをお話しました。
そして何よりも、「自分で、自分を責めてはいけない。もっとも頼りにすべき自分を自分で責めてはいけない」たまには、自分を褒めてやってください。マラソン選手の有森裕子さん、オリンピックでゴールした時に語ったアレです!と。
聞けは、毎日、参拝に来ている。それを私の視点から言えばこうなりますよ、といい「正法眼蔵」てを聞きかじったお話しをしました。
人は誰しも「仏性」を持っている。しかし、持っているだけで生かせていない。修行をする事で人々が持っている仏性が活性化するのだそうてす。仏性が活性化すると、様々な難儀や邪悪なことが離れて行く。
私から見れば、毎日お参りに来ているということは「修行」そのもののように思える。なので、持っている仏性が活性化して、様々な困難は離れていきます。これからの先のことで不安にならず、今を精一杯生きることが、何よりも大切です。今のままで十分、そのような過ごし方をしています。いま、こうしていられることに感謝してもいいかもしれません、等とお話しをしました。
こんなにお話しを聞いてもらえたのは初めてだ、とても嬉しい。夫との変わり方やこれからのことをしれてとても安心した。と語り!見ると、エプロンを捲し上げ涙を拭いていました。帰り際、「握手して下さい」と言われ、一期一会を互いに感謝してお寺さんを後にしました。
昨日頂いたお布施(お気持ち)は、皆さんからご助言を頂き、考え方を変えました。奇しくも、今日の宿は温泉宿です。「温泉にでも入って!」と言ってくれた、そのようになりました。今日のは、夕食がついていないので、あのお気持ちで夕食をいたたをこうと思います。温泉に入って美味しい夕食をいただく。これかを最善の選択だと今は思えています。皆さん有り難うございました。
今日は12.5キロ4時間57分2359kcal平均2.5km/hでした。
明日からは、20キロ超えが続きます。今日しっかり休み、明日からに備えます。



なんて素敵な一期一会!
いつもの半分くらいの距離のおかげで,予定していなかったお寺に行けて,とてもいい出会いがあったのですね。
『自分を褒めてあげてください』
『人は誰しも「仏性」を持っているが,生かせていない。修行をする事で仏性が活性化し,様々な難儀や邪悪なことが離れて行く。私から見れば、毎日お参りに来ているということは「修行」そのもののように思える。なので、持っている仏性が活性化して、様々な困難は離れていきます。これからの先のことで不安にならず、今を精一杯生きることが、何よりも大切です。今のままで十分、そのような過ごし方をしています。いま、こうしていられることに感謝してもいいかもしれません、等とお話しをしました』と。
自分を褒めるってなかなかできないけど,『今のままで十分』と言ってもらえて,その方,心がとても軽くなったのではないでしょうか。とても大切なことだと思うんです。
出会ってもらって,本当に良かった!
「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」を聞きかじったお話だったのですか?
先生が凄いと思うのは,そのような本を読んだのかどこかでお聴きしたのかはわかりませんが,ちゃんと自分の中で理解・納得し,わかりやすくお話ができることです。
素晴らしい!
温泉にも入って,お食事もさらに美味しかったことでしょう。
なんだか,私まで心が軽くなりました(修行はしてないのにすみません)。
温泉に入り、美味しいお夕食。本当に良かったです。おせったいをしてくださった方も喜んでいることと思います。鈴虫さんがおっしゃるように「受け取る勇気」も必要なんですね。日本人は苦手な人が多いかもしれません。
先日、友人と話をしていた時に、何かいただくと顔が曇る人がいると。すぐに「何のお返しをしたらいいだろう」と考えてしまうのだと思う、とのこと。それはちょっと残念だな、と思いながら聞きました。日本語には最高の言霊をもつ「ありがとう」という言葉があります。心を込めて口にする「ありがとう」ほどのお返しはないのではないかしら。あらためてそんなことを考えました。
今日のようなショートコースがたまに有るといいですね。
景色を眺めながら歩く余裕と、一期一会の方と語り合うひと時が持てたことで、心身共にリフレッシュ出来た様子です。
日課のお参りのお寺で、見ず知らずの人に話すからこそ素直な心を見せられたのかもしれません。よく聴いてもらえた上に説法まで頂けたのですから、その方がエプロンの裾を濡らすのもよくわかります。
きっとこの方は、今日から少しずつ自分を褒めてあげながら穏やかな時間も持てるようになるのではないでしょうか。良かったです。
そして昨日の『おせったい』の活かし方。
『温泉に入って美味しい夕食をいただく。これかを最善の選択だと今は思えています。』
昨日までの「頂けない」との考えを変えられたのには、前述の女性との出会いもひとつの要因だったのではと思いました。
ひとは独りで生きているのではない、他者とお互いに支え合って生かされているのだということを見せて頂いた思いです。ありがとうございました。
今夜は安らかな気持ちでぐっすり眠れることでしょう。
お疲れさまでした。