永平寺への未知・みち7日目(5月31日)
菩提寺(仙台市)から永平寺までの700キロ7日目(5月31日)の様子です。
山形県小国町から国道113号線を飯豊連峰と朝日連峰との間を歩きました。今にも雨が降りそうな天候の中、雲の流れや風の様子を気にしながら、緩く下る行程です。
小国町を離れて一時間程歩いた所で、見覚えのあるような風景に出会いました。もちろん来たことはないのですが、宮城県大崎市(旧鳴子町)にある『鳴子峡』そっくりの場所です。紅葉はもちろんのこと、今の時期の緑一色もなかなかいいものです。
四国お遍路では、1300年の歴史と伴に歩いたのですが、今回は舗装された幹線道路を大型トラックが行き交う、現代社会の真っ只中を孤独に歩きます。これはこれで、感慨深いものが有ります。
お遍路の時は、誰しも「お遍路」という、ある意味確立された行為として受け止めて下さいます。しかし今回は、たぶん、様々な受け止め方をするように思います。そんな視線の中を歩いています。
宿の入り口に、何ともリアルな神社の案内がありました。宿の近くなので興味本位で行ってみました。つい先日は、間引きの絵をお寺さんで見ました。今回は神社です。いつの世も、子どもは大切な宝として人々は生み育てて来たのでしょう。
現代社会は生殖医療等も参加して、子どもを生み育てる社会になっています。私は、この「子宝神社」のような神仏に祈るという文化も大切なことのように思います。四国でも、底を抜いたひしゃくを奉納する習慣のある札所がありました。これも子宝神社と同じく人々の願いに応えようとしている姿なのでしょう。
今日は23.4キロ6時間28分2944kcal平均3.6km/hでした。
明日は、雨の中の、最長距離28.3キロを歩きます。前半はきついアップダウンを繰り返しながらひたすら上ります。後半は緩い下りです。前半でスタミナを使い果て、後半はヘロヘロてを歩くパターンです。
嬉しいお出迎え。相馬焼に羊羹、たまらん!





ほんとですね!
鳴子峽そっくりの景色に驚きました。
新緑〜深緑が美しいです。
さて、『お遍路の時は、誰しも「お遍路」という、ある意味確立された行為として受け止めて下さいます。しかし今回は、たぶん、様々な受け止め方をするように思います。そんな視線の中を歩いています』とありました。
四国では、お遍路さんが歩いていたら温かい声をかけていただいたり、たくさんおせったいをいただいていました。それが四国の文化なんだなあと思っていますが、もし、こちらで近くの国道を菅笠を被り、白衣を着て歩いている人を見かけたら私はどんなふうに思うだろうかな・・と考えてみました。
たまに真っ黒になりながらリュックサックを背負って早足で歩いている人を見かけると「あぁ、旅をしているのかなぁ」と思いますが、う〜ん、どんなふうな視線を送るのだろう・・。
でも少なくとも、先生のような人がいると言うことを知っているので、頑張ってくださいねと心のなかでつぶやくかもしれません。
今日は、大堀相馬焼の湯呑みちゃんでのお茶と好物の羊羹、これはまさしく心がこもったお宿のおせったいなんじゃないかと思いました。
良かったですね。
明日は雨の中の長距離とのこと。
早くおやすみください。
こちらは夕方からバケツをひっくり返したような大雨が降って、洪水警報など発令されていますが、お遍路さんは濡れずにお宿に入られたようで良かったです。
参拝された雲母神社の写真を見て、そこに可愛らしい鈴緒を下げてあげたい衝動に駆られています(笑)
ちょうど私達が先に鈴緒を奉納した八幡さまの様な小さな神社のようですが、いかにも子宝に恵まれそうな御神体ですこと。
なんと、今日のお宿のおせったいは羊羹とお茶ですと!
これは私の想像ですが、「立派なお坊さんがいらした!」と思われたのではないのでしょうか?
このお茶盆のしつらえには、そんな心遣いを感じますが、、、
温かいお宿とのご縁も、疲れを癒してくれそうでありがたいことですね。
お疲れさまでした。