大いなる期待

長年、宮城県の地域福祉推進の先頭に立っている宮城県社会福祉協議会の職員が新たな道を切り拓こうとしています。私は、大変嬉しく受け止め、同時に今後の宮城県の地域福祉推進に大きな拠り所が出来ると期待しています。

今年の春には、現在の職を辞し日本社会事業大学大学院講師として大学教育及び地域福祉研究に身を投じます。二重生活となり経済的にも大変だろうし、大学という新たな場では様々な困難が待ち受けるであろうことは想像に難くありません。

彼が新たな職場として選んだのは、日本で唯一の福祉専門職大学院(福祉マネジメント研究科)で、社会福祉のあり方を見つめ直し実践力に磨きをかけ、現場を変革し続けることを目指しています。地域福祉の人財を育成する天王山とも言える大学です。

今日(2月22日)に彼、北川進さんを囲んで激励会を行った処です。私が宮城県社会福祉協議会と関わり始めたのは、長寿社会政策課に所属していた1999(平成11)年頃からです。その頃は、宮城県社会福祉協議会が主催する「実践研究会」等に参加する形で関わりを持っていました。それ以降、何かにつけて関わり、東日本大震災後には、震災復興支援局に招かれ被災者支援に関わっていました。

特に東日本大震災の際は、彼の運転で被災地に向かう車中で様々な課題について意見交換を行っていました。被災地に向かう往復の移動時間は私にとっても現状を知るとても大切な時間でした。被災地支援を共に行いながら、「今こそ地域福祉推進に向けて歩み出すべき」として「若手社協職員の自主的勉強会「結いっこの会」を主宰したり、現場の経験と学問の知を重ねる為に大学院に進学したりと、様々な努力を重ね、今度は大学院教員としての道を進むことになったのです。

彼が大学院教員として新たな道を歩むことは、これほど嬉しいことはない。宮城県の地域福祉推進の大きな柱が出来ることを意味しているからです。大学教員としての道は生半可なものではありません。それでも決意してくれたことに心から感謝と応援をしたいと思っています。今日は、彼と関わりのあった方々の内の時間の都合がつくわずかな人数が集まっての「激励会」となりました。それぞれが彼との関わりをお話しして頂き、思い出話にふけりました。きっと、機会ある毎に彼の話を聞く会が催され、旧交を温めると思います。

改めて何度も言います。この選択をしてくれて「有り難う」。こんなに嬉しいことはありません。どうか、困難を喜びに替え、教育そして研究に励んで頂きたい。私たちは、皆こぞって応援します。18時に始まった激励会は、24時を過ぎ次の日の深夜に成ってしまいました。半分酔いが回っているので十分に書き切れません。申し訳ない。今日はとても嬉しい日だ、嬉しくて眠れそうにない。

気心の知れた仲間達(2023/02/22)

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

大いなる期待” に対して4件のコメントがあります。

  1. H.S. より:

    今日、ふと思いついて、日本社会事業大学の北川進さんを検索してこのページに至りました。
    大学時代、別のリーグで野球をしていて、一度だけ練習試合で対戦した者ですので面識はありません。

    試合前から、日本社会事業大学に一人で首位打者と最多勝を取って大学をリーグ優勝に導いたすごい選手がいると話を聞いていました。
    試合が始まり、投手としても打者としても素晴らしいのはもちろんのこと、印象に残ったのはそのリーダーシップでした。
    北川さんが投げていた時は競った展開でしたが、投手を退いた後は選手層も薄かったこともあり、点差が大きく開いてしまいました。
    その時、北川さんは他のメンバーを常に叱咤激励し、相手の大学にも失礼の無いよう全力プレーをしようとずっと呼び掛けていました。
    名門校で甲子園で投げた経験もあり、チームで一人技量が飛びぬけていたのに偉ぶらず、チーム全体を向上させようとする姿勢や、試合中から試合後まで相手に対する素晴らしい態度が強烈に印象に残りました。
    (こちらのチームが野球ではリスペクトされることがないレベルのチームであったので余計に)

    その試合で人生初のホームランを打ったこともあり、単なる練習試合ではありましたがその試合(1994年夏~秋?)から30年経った今でもずっと印象に残っている試合です。

    その北川さんが福祉の分野でずっと活躍されていることを知り、知らないところで応援している者もいるということで、書き込んでみました。
    今後のご活躍をお祈り申し上げます。

    1. welfare0622 より:

      H.Sさん hpを訪問して頂き有り難うございました。

      北川さんの投手としての得意の球種は何だったのでしょうか?。
      想像するに、きっと直球だったのでないかと思っています。
      彼の地域福祉に関わる姿勢は、野球そのもので、チームワークを大切にし
      互いの役割を尊重しながら支え合ってチームのあるべき姿に向かっていく。
      この様な姿が、宮城県社会福祉協議会で奉職していたときも、様々な場面で
      垣間見ることが出来ました。そして仕事に向かう振る舞いや言動は「直球」
      そのものでした。

      彼とは、20年以上の付き合いです。東日本大震災での関わりが最後となりましたが、
      彼の姿勢を端的に示す機会でもあったように思います。被災地に向かい車の中での
      意見交換が貴重な学びの場でもありました。また、志を同じくする仲間と
      勉強会を企画して、震災からの学びを地域福祉推進に生かそうと尽力して
      くれたりもしていました。

      私は、彼に宮城県の福祉を担ってもらいたいと強く思っています。
      その為、豊富な経験下にした知見だけでは足りないので、現場の経験を整理して
      再度、現場を評価できる人財になってもらいたくて、大学院を強く勧め
      たりもしました。

      彼は、仕事や家庭そして地域活動と多忙な中で大学院修士に挑み
      修士号を得ています。その後、安定した職場を離れ、大学院教員に転進し
      現在に至っています。

      私は、彼に宮城県福祉を進めて頂き、彼の考える福祉を実践して頂きたいと
      思っています。宮城県は彼を必要としています。

      私は、既に現役を離れています。これからは、皆さんの出番です。
      これも何かの御縁です、彼と仕事の分野は一緒か違うか分かりませんが、
      伴に手を取り高みを目指して歩んで頂きたいと思います。

      今回は、コメントを寄せて頂きまして有り難うございました。知っている人しか知らない
      些細で稚拙なhpですが、お時間の有るときにでも冷やかし半分で構いません、
      立ち寄って頂き、叱咤激励を頂けると幸です。本間(地域福祉研究所)

      1. H.S. より:

        本間様

        コメントありがとうございました。
        日本社会事業大学の歴史上たった一度(!)の一部リーグ優勝の大黒柱であったレジェンドなので、どの球も素晴らしかったのだと思いますが、ストレートの切れはさすがと思わせるものでした。30年経った今でも思い出せます。

        その試合の後、他の同期のメンバーも、北川さんって外見だけではなく中身もかっこいいなあと言っていたのですが、その時の印象のまま福祉の世界で活躍され(色々ご苦労もあったのと想像できますが)、その時想像していた以上に素晴らしく人望厚く、人に必要とされるお方であることが知れてよかったと思っております。※面識はないですが(笑)
        また、一人の力だけではなく教育者になることにより、より広い範囲で世の中を良くしようという選択を取られたことに感銘を受けています。

        HPの記事も拝見し、地域福祉を担う皆様の存在があって多くの人の社会生活が成り立っているのだという一端を垣間見ることができました。
        (余談ですが、当時の当チームにいた女子マネージャの中には、理系の研究者から転身して弁護士になり、故郷の福島県に戻り震災復興や人々のケアを担い、今も地道に活動を継続している者もいます)
        今後の北川様、皆様のご活躍をお祈りしております。

  2. 北川蒼 より:

    本間さん
    昨晩はお忙しい中、激励会を催して頂き、本当にありがとうございました。

    皆さんから、多くのお褒めのメッセージを頂き、恥ずかしさもありつつ、でも、沢山の方々が、今までのことを認めてくれていたのだなと、本当に救われる思いでした。

    そして、本間さんの「今日は嬉しい」と満面の笑みを見させていただいたことが、私は何より嬉しかったです。

    本間さんとお会いし、20年近くになります。特に震災後はご一緒頂く機会も多く、様々な学びを頂きました。本間さんの生き様に感嘆し、次の私の道筋にいつも、多々気づきを与えて頂き、今に至っていると思います。

    いつも、私を励まし、応援してくれていることに、あらためて感謝しております。少し立場は変わりますが、学びを深め、早く宮城の地域福祉発展の力になれるよう、昨晩の皆さんから頂いた期待に応えられるよう頑張っていきたいと思います。

    4月からの道は、生易しい世界ではないと自覚しているつもりです。挫けそうな時は、本間さんが書いてくれた、このコメントを読み返したいと思います。

    どうか、今後ともご指導を宜しくお願いいたします。北川

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