只今リハビリ中(其の三)

ようやくザックの中に残っているものを取り出し、様々なところに押しつけ、ひとまずザックか空になりました。更に、机の上にあった郵便物や講義資料などを整理して、なんとか机の表面が見えるようになりました。雑然とした書斎が片づいたところで、御朱印帳を取り出し眺めています。

「弘法大師誕生1250年」特別仕様の四国霊場八十八ヶ寺納経帳です。現在、出されている一番大きな大判の御朱印帳で、結構なボリュウームです。当然、大判なので御朱印も大きく書かれており見応えがあります。

改めて、各札所(お寺)と御朱印を見開きで見ながら、当時の様子を思い出しているのですが、直ぐに状況が目に浮かぶお寺さんとなかなか思い出せないお寺さんがあります。どちらかというと思い出せないお寺さんの方が多いように思います。写真や書き物などと合わせてみないと記憶の溝は埋まらないようにも思います。

それにしても、八十八ヶ寺とお礼参りのお寺や高野山奥の院を加えると、なかなか重みのある分厚い納経帳になっています。これらのお寺さんを一カ所一カ所、20キロから30キロ歩いて巡拝し、その証として頂いた御朱印には、これまでとは違う感慨が沸き起こります。

御朱印に違いはないのですが、頂くまでの過程を思い起こすと、果てしなく続く急峻な遍路道やのどかな遍路道に響く鈴の音等々が重なって見え聞こえてきます。更に、「そう言えばあの時『みかん』を頂いたのはこの途中だったかも」等々と、四国の方々の「おせったい」と「お気をつけて」という言葉が聞こえてくるように感じてしまいます。

今のこの気持ちは、時間が経っても忘れないで持ち続けたいです。

特別仕様の納経帳
お遍路開始1番札所霊仙寺
大変だった12番札所焼山寺
結願の札所88番札所大窪寺
お礼参り1番札所霊仙寺
(朱印が変わり、年月が入ります)
お礼参り高野山奥の院

皆様からの感想・ご意見などをお待ちしています。

只今リハビリ中(其の三)” に対して11件のコメントがあります。

  1. 栗原市住民 より:

    先生を応援し支えた皆様へ
    高野山 第二番 御詠歌 玉川をご紹介

    忘れても 汲みやしつらん 旅人の
    高野の奥の 玉川の水

  2. 栗原市住民 より:

    タイミングが遅れてしまいました。
    まずは、無事の結願 本当に嬉しく思っております。沢山の皆様の期待を背負っての歩き遍路 高知での捻挫の折には、もう無理では‥と しかし何か特別な力を持ち合わせていらっしゃったようですね!

    さて、私も数年かけお参りした御朱印帳を眺めています。 その中の一冊には、
    高野山 奥の院で求めた御朱印帳があり、
    初めのページ が奥の院、次が金剛峯寺と
    続きます。
    しかし 重みが違いますね!
    八十八を歩き通しで結願し、更に歩きで高野山を登り奥の院へのお参り。
    私は南海電鉄、ケーブルカーでその後はバスで楽々奥の院到着。 
    それでも太鼓橋を境に奥の院聖域に入り
    木立の中を進み、お大師様に手を合わせる
    静寂の中での祈りは特別な瞬間でした。
    橋を渡りその先聖域はカメラ、スマホ
    撮影厳禁、脱帽して進みます。
    コロナ前のお参りを思い出しています。

    高野山が女人禁制の時代、女人高野と言われ 多くの女性がお参りした、奈良の室生寺に、いつの日か最寄り駅から歩いて
    奥の院を目指すつもりです。
    奈良の端っこ、間もなく三重県の近くにある 室生寺も、山深い場所にあるお寺です。こんな山深い所でありながら、
    女性が奥の院を目指し歩く事は、かなり過酷な事。 それでも沢山の女性が目指した地も私には思い出ある場所です。
    ここも、近鉄電車で行きますが、次回は
    必ず最寄り駅から歩きます。
    女性の皆様どうぞ機会があれば、奈良の山深い地にある 女人高野と言われる室生寺にも気持ちを寄せ見て下さいませ。

    1. いくこ より:

      栗原市民さん
      先生が捻挫なさった時はもう万事休すかと思いましたが、なんと栗原市民さんが奇跡のような手配をして下さったとのことで、ほっと胸を撫で下ろしました。日頃の有り様がそのような繋がりを生むものなのだと、深い感動を覚えました。
      僭越てすが、お礼を言いたいです、ありがとうごさいました。
      奈良は以前から行きたいと思っておりました、寄りたい所が増えたようです。

      1. 栗原市住民 より:

        いくこさま
        こんにちは! あの時は高知県であった事が幸いしました。沢山の皆さまの思いを背負っていらっしゃる先生の歩みを止める訳には行かないと
        手配をした次第でした。
        石田医師と先生は、一緒に食事会をしたりそんな繋がりがありました。

        さて、いくこさんに、お伝えしたい本題は、私は以前 奈良県在住 職場が大阪でした。 奈良は素敵ですよ!
        お寺も色艶やかさはないものの、奥深い良さが満載です。奈良の事で何か気になる場所等がありましたら、どうぞお問い合わせ下さいませ。
        何度も言いますが、奈良は良いですよ〜 では いつか 
        奈良談義しましょう。

        1. いくこ より:

          栗原市民さん

          あら~素敵、雑貨小物に目がない私は「くるみの木」というお店に憧れてました、そして奈良ホテルも美しいですよね。法隆寺や東大寺はもちろんですが、地元を知る人に教えてもらって訪ねられたらどんなにかと思います。
          旅行では地元スーパーなどに行ってみるのが好きです。
          今年はどこへと考えていますが、奈良急上昇です。

          1. 栗原市住民 より:

            いくこさん
            おはよう御座います。
            奈良談義続きです。地元スーパー巡りは、その地の暮らしぶりが良くわかりますね。その中でも、私が奈良暮らし、関西での暮らしで学んだ事の一つお料理です。食文化の違いは 料理好き、食べ歩き好きの私には、学ぶ良い機会です。贅沢なものではなく、普段の食卓で食べるメニューを覚え、宮城に戻った今も、当たり前に食べています。美味いか、不味いかは、私の腕ですが、
            機会があれば、
            食文化にこだわりあるいくこさんに試食してもらいたいです。
             奈良ホテルは、是非お立ち寄りを、日本のらクラッシックホテル 宿泊はせずとも、お茶を飲むだけでも是非 足を運ぶべき場所です。
            続きは、また次回に。

    2. スマイル より:

      栗原市民さん、本間先生のお遍路の旅の中で栗原市民さんがお医者様の手配をしてくださったことは最も心に残る、いつまでも忘れることができない出来事です。人との繋がりこそ宝だと、誰もが改めて感じたことと思います。
      あの奇跡の連携が、結願に繋がったと思います。本当にありがとうございました。

      特別なご朱印帳の素晴らしさ。これからもこれを開くたびに新たな力を与えてくださることでしょう。まさに宝物の輝きを放っていますね!

      1. 栗原市住民 より:

        おはよう御座います。
        スマイルさま.
        すぐにお返事差し上げずに失礼いたしました。
        お返事をどうお伝えしたら、あれもこれもと沢山あり過ぎまして。
        さて、今回の件、多くの方々が見守り、支え、励まされての先生の結願に皆 同じ喜びを共感出来ましたね。
        それは、成田マルシェ活動から、O O Cとなり、おせっかいの仲間を集め一緒に何かを目指すことで繋がりを持てた
        O O C活動の成果であると思います。
        皆さま多忙の中でありますが、先生もお疲れでしょうかわ、世界大会を是非催し、先生の結願報告会の場を いくこさん代表、スマイルさんに託します。宜しくお願い致します。 いつも 皆さまの気持ちを一つにして頂きありがとうございます。

  3. ハチドリ より:

    最初から四国霊場八十八カ所のお寺などの絵が描かれている特別仕様の納経帳なのですね✨。すごいな~と思います。

    一番札所の霊仙寺は、最初の時とお札参りの時では全然違う御朱印になるのもありがたいですね。

    『これらのお寺さんを一カ所一カ所、20キロから30キロ歩いて巡拝し、その証として頂いた御朱印には、これまでとは違う感慨が沸き起こります』
    確かに・・、本当にそのような気持ちになるだろうなと思います。

    前回の御朱印は掛け軸になりましたが、この納経帳は、その時々のことを思い出しながら眺めるのが良い感じですね。素敵な物を見せていただき、ありがとうございました。

  4. 鈴虫 より:

    なんと素晴らしい御朱印帳ですね!
    勿体ないほと有り難い宝物を見せていただいて、ありがとうございます🙇🏻‍♀️
    本間家の家宝として大切にされることでしょう。

    と、言いながら思い出したのですが、御朱印帳は頂いた方のお棺に入れて死出の旅に持たせてあげるといいと聞いたことがあります。
    私はそうとは知らずに、母の御朱印帳を形見として手元に置いています。
    時々開いては、お参りする母の姿を思い描いていますので、それもいいかなと思っています。

    お遍路の旅から戻って、体を整え荷物の整理をしたら、あらためて過酷な旅を振り返れるようになるのでしょうね。
    でも、その頃には当時の苦しみや痛みなどは何処かに消えて、心と体の疲れを癒してくれた風景や潮風や、頂いた様々なおせったいに対する感謝の心だけが残るのではないでしょうか。
    そんな気がします。

    どうぞ、ゆっくりと自然に日常生活に戻ってくださいね。

    1. 鈴虫 より:

      高野山奥之院の御詠歌がとっても心に響きます。

      『ありがたや高野の山の岩かげに大師はいまだおわしますなる』

      心震える御詠歌に触れさせて頂いて、ありがとうございます。

いくこ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です